モダンアンテナとは?

その日。

その頃私は何もせず、ふらふらとまるで抜け殻のように時間を無駄に過ごしていました。何もやる気がおきず、NEETでした。技術はある、しかしやりたい仕事もなく、ただ息を吸って吐いて、メシ喰って用を足す。それだけの毎日でした。ある日のこと、いつものようにボーッと実家でごろごろしていると母親が何かしている。その頃母親は「れえすの花」さんと呼ばれ、着物仲間達に古布の柄を切り取ってアップリケした帯を作ってあげたり、時には依頼され買ってもらったりしていました。その古布がなにやら気になり「ちょっと見せて」と手に取りじっくり見てみますと、ムクムクと頭の中が回転し始めました。モダニズム。私が好きな芸術の姿勢が目の前にあるのです。こんな着物あるんや・・・。すると母親がこれデジタルで復刻できないの?と聞いてきた。「簡単やろ。」と私。そんなわけでまずは「れえすの花」と言う屋号で発足します。

モダンアンテナのデザイン。

帯芯
モダンアンテナでは着物をファッションの一端だととらえておりますので基本的にお客さまの目に新しい物を提供したいといつも考えて居ます。古い着物の復刻も色をダイナミックに変更します。新たにデザインするときはモダニズムを基軸に数列など用いたり、出来るだけ未来志向なデザインをと考えて居ます。未来志向とは、単に「古いものではない」ということ。過去の膨大なデザインに影響を受け、それを踏まえて新たな解釈で創造すること。昔のよかったものをそのもの復刻もモダンアンテナの大事な使命ではございますが、たとえばピカソが今生きていてあのような作品を作っていたでしょうか?パウルクレーがこの時代に生きていたら。全盛期のビートルズがこの時代を生きていてあのような音楽をしていたでしょうか。ボブディランが今生まれたら。断言できます。絶対にやっていない!なぜなら彼らはその時代に過去の作品達に影響されつつ新しい「もの(概念や思想、意志)」をクリエイト(創造)したのですから。そして何より皆を楽しませた。私たちもそうありたいと思っています。お客様が着物をより楽しんでいただける様に。

手間はかけます。

染めクオリティー
作る物に手間がかかるのは当たり前です。しかし、モダンアンテナは手間を売っているわけではございません。服を売っています。デザインとクオリティー(完成度)を売っています。